みりん干し

土曜日にコーラスから帰ると届いていた冷凍宅急便

私の大好物「サンマのみりん干し」

早速、小分けにして冷凍庫へ保存しました。

4年前に心筋梗塞であっけなく、亡くなってしまった、

友人のお嫁さんからでした。

中学生の同級生だった彼女は、戦争で父親を亡くし

お母さんと二人きりで、大変苦労していました。

あの頃は、戦争で身内を亡くし、苦労を重ねておられた方達も多く、

近所でも皆助け合っていました。

彼女は一人っ子。

我が家の兄達を私と同じように

00兄ちゃんと呼んで、また、従兄弟達とも

丸ごと家族のようなふれ合いでした。

私は、いつも大勢の中で自分の時間がないような生活から、

彼女の静かな誰にも邪魔をされない時間が羨ましく

彼女の家に入り浸り・・でした。

お互いに、心を埋めあっていたようです。

そんな彼女が幸せな家族を作り、

お嫁さんを自分の娘のように可愛がり、

お母さまを早くに亡くされたお嫁さんも

本当の母のように慕い、お孫ちゃんたちとの

念願の賑やかな家庭での幸せに私も嬉しかった。

そんな彼女は、毎年、手作りみりん干しを

送ってくれていました。

彼女が亡くなった後も、サンマの時期になると

お母さんが手作りを送っていたからと

お嫁さんから届くのです。

このみりん干しを見るたびに

どんなにかお嫁さんを可愛がっていたのかな～と偲ばれて、

心が厚くなります。